次男のこと

まぁそうね、体型的にみると、次男はオリとそっくりだ。

そして、性格もね。

ついでに言うと、誕生日まで同じだ。

なんだか鏡を見ているみたいだぜぃ。

ヤツは人の行動や反応をチェックするのが好きみたいだ。

話をしていると、こちらが言おうとしていることを一瞬早くヤツがしゃべる。

「こう言おうとしたでしょ」
「こう言うと思ったんだ」

て、てめぇ！
当たりだよ！！！

あの野郎、オリの反応パターンを調べやがったな。

そこで、こちらはスーパーサイヤ人に変身さ。
ワンランク上の話の内容にもっていく。

当然、ヤツはこちらの反応が読めない。

んふふ、ザマーミロ、勉強が足りんよ、キミ。

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あと、オリ、ママ、長男が外出した時刻、帰宅した時刻、電話が鳴った時刻、宅配便が届いた時刻、などなど、時刻についての記憶が凄まじい。

人間ビデオレコーダみたいだ。

ママ「○○さんから電話がきたのって何時だったっけ？」
次男「えっと、5時8分」
ママ「……、はい」

オリ「佐川急便届いたの何時？」
次男「23分前」
オリ「えっ、さんきゅ、ですぐ冷蔵庫に入れてくれたのね。」

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小学3年生くらいの頃は、地球儀上の、ほとんどすべての国の所在地と首都を知っていて、指でさすことができた。

今でも、ニュースに出てくるアフリカや中近東、などのわかりにくい地名を教えてくれる。

あいつ、記憶魔だな。

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そんな記憶魔もいまではバスケットボールの部活で頑張っているようだ。

オリもママも、中学の担任の先生もすぐ部活を辞めるだろうと思ってた。

でも、いまだにがんばっている。

金曜日ははじめて突き指をしたらしい。
痛いもんだ。
それを乗り越えて強くなれよ。

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目標はお笑い芸人になることらしい。
その割に、ボケも突っ込みも弱い。
反応に詰まって沈黙で逃げる。

まだまだ修行が足りないぜ！

で、挙句のはてに、サイゼリアの店内で、「パパとママ、たまには二人でラブホテルに行ったら？」と言って話題を変えて逃げるのはヤメテくれ！！！